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おまけのコーナー

ひたすらたしかなものがみたい

オタール・イオセリアーニ「四月」「落葉」。ジャック・タチを野蛮にしたような、はちゃめちゃでしかし収斂をわすれない見事な映画。「四月」は冒頭から見事。ある窓を中心に外に視野がひろがり、弦楽器をかなで、あわせて笛が吹かれ、町が俯瞰され活気付く。人間が硬い踵を石に蹴りつけ音が鳴り、群れをなし、男女がひたすらすれちがう。「落葉」は1966年イオセリアーニ初の長篇。ワイン醸造所の新米醸造技師ニコがぶっきらぼうな俳優ラマーズ・ギオルゴビアーニによって演じられる。アパートの女性たちとのぎこちない邂逅などすばらしく、無軌道な若者のさびしさが、醸造所でまさに香り立つよう!★★★★★